[ロンドン 8日 ロイター] - 女子テニスのエリナ・スビトリナ(ウクライナ)は8日、四大大会第3戦、ウィンブルドン選手権で準々決勝進出を決めたが、ロシアによる母国への空爆に涙をこらえきれなかった。
ロシア軍による首都キーウ(キエフ)の小児病院空爆を知ったスビトリナは、試合後のコートインタビューで「ウクライナの人々にとってつらい日」と泣き崩れ、部屋に閉じこもって感情に対処したいと思っていたと明かした。
さらに「説明するのは本当に難しいと思う。ウクライナ人にとっては非常に身近でセンシティブな問題、毎日のように感じている感情だから。でも、きょうはミサイルが小児病院に着弾した。さらに難しい日だ」と心情を吐露した。
この日のスビトリナは主催者の許可を得て、白のトップスに黒いリボンを付けてプレー。「きょうの私の勝利は、ウクライナの人々に幸せなひと時をもたらした小さな光」と話した。