乗組員の見張りが不十分・相手機との距離を誤認した可能性・衝突の瞬間まで回避措置とられず 海自ヘリ墜落事故で防衛省が調査結果公表

海上自衛隊は、ヘリコプター2機が衝突し墜落した事故について、乗組員による見張りは不十分で、直前まで衝突を回避する措置がとられていなかったとする調査結果を公表しました。

木原防衛相は「調査結果を重く受け止め、この先、1人の犠牲者も出さない覚悟、決意で、事故の再発防止に全力を挙げてまいります」と述べました。

2024年4月、海上自衛隊のSH-60K哨戒ヘリ2機が、伊豆諸島沖で夜間訓練中に衝突して墜落し、8人が死亡しました。

海上自衛隊が9日に公表した調査結果では、事故の原因として、乗組員による見張りが不十分で、相手機との距離を誤認した可能性があり、衝突の瞬間まで回避措置がとられていなかったとしています。

さらに、2機をそれぞれ指揮する指揮官同士の連携が不足し、飛行高度が分けられていませんでした。

防衛省は、再発防止策として、見張りの徹底や高度を分ける管理の厳格化、衝突回避機能を持つ装備品の導入などを進める方針です。

© FNNプライムオンライン