スリランカ、債務再編交渉完了へ 中印との関係ではバランス配慮

Ankur Banerjee Uditha Jayasinghe

[シンガポール 9日 ロイター] - スリランカのサブリー外相は9日、債務再編プロセスに関する国際債権者との協議を数週間以内に完了させる意向を示した。過去数十年で最悪の金融危機からの脱却を目指すスリランカにとって大きな一歩となる。

シンガポールで開催された「ロイターネクスト」会議でのインタビューで述べた。巨大な隣国であるインドや中国との関係については、バランスに配慮して両者への対応に違いが生じないようにすると語った。インドと中国はスリランカにとって主要な債権者であり投資家だが、スリランカに対して地政学的な影響力を強めようと競ってもいる。

債権者との再編交渉はいつ終了するのかとの質問に対して、サブリー外相は「うまくいけば2、3週間以内には終わるだろう」と回答。

「今月末には、再編プロセスが正式に終了すると考えている。それに伴い、われわれはもちろん支払いを開始する必要がある」と述べた。

スリランカ政府は先週、およそ125億ドル相当の国際債の再編を巡って一部の債権者との間で暫定的な合意を取り付けたが、残りの民間債権者と国際通貨基金(IMF)も合意する必要がある。

*見出しを修正して再送します。

© ロイター