トランプ氏勝利なら中国と取引も、DBSトップ指摘

[シンガポール 9日 ロイター] - シンガポール金融大手DBSグループのピユシュ・グプタ最高経営責任者(CEO)は9日、米大統領選でトランプ前大統領が勝利した場合、中国との取引に応じる可能性があり、中国に好都合となり得るとの見方を示した。

シンガポールで開催された「ロイターネクスト」会議でのインタビューで、米大統領選後の米中関係について述べた。

「トランプ氏はディールメーカーだ。喜んで取引するだろう。中国も取引を好むため、有益だと思う」と語った。

また、4─5%というアジアの成長率は世界の他地域の2倍近いとし、地政学リスクが高まる中でもアジアについて楽観的な見方を維持していると述べた。

3月公表の年次報告書によると、DBSは中国・深セン農村商業銀行の筆頭株主となった。これにより粤港澳大湾区(大湾区)で足場を確保できたという。

グプタ氏は深セン農村商業銀行の将来的な新規株式公開(IPO)の可能性に言及。また、大湾区について非常に強気だと語った。

© ロイター