実際に潜水していないにもかかわらず複数の海自隊員が潜水手当を受け取っていた疑い 幹部の責任問題に発展

海上自衛隊の隊員が、潜水を行った際に支給される手当を不正に受け取っていた疑いが明らかになりました。

防衛省から、フジテレビ政治部・鈴木杏実記者が中継でお伝えします。

海上自衛隊では、隊員が潜水すると最高で1時間あたり1万円を超える手当が出ますが、実際には潜水していないにもかかわらず、これを受け取っていた疑いが浮上しています。

海上自衛隊では2022年、一部で潜水手当の不正の疑いが発覚していました。

それ以降、調査を続ける中で、実際に潜水していないにもかかわらず、手当を不正に受け取った隊員が複数いた疑いが浮上しました。

海上自衛隊のトップ・酒井海幕長は「一般事故調査委員会をすでに設置していて、徹底して調査を行っている段階。適切な時期にしっかりと説明をさせていただきたい」と述べ、近く調査結果を公表するとしています。

――自衛隊では不祥事が相次いでいるが、どんな背景があるのか?

潜水艦をめぐり、川崎重工業からニンテンドースイッチなどが提供されていた疑いなどが相次いでいますが、4月に発覚した特定秘密の漏えいをきっかけに、防衛省全体での調査が行われた結果、次々と問題が発覚している状況です。

酒井海幕長が9日、「責任を痛感している」と述べるなど、幹部の責任問題に発展しています。

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