日比の円滑化協定署名でコメント 中国外務省

中国外務省の林剣・報道官

 8日の環球時報電子版によると、同日の中国外務省記者会見で次のような質問があった。日本とフィリピンは7月8日マニラで自衛隊とフィリピン軍の相互往来を容易にする「円滑化協定(RAA)」に署名した。同協定は両国が相手側領土に軍隊を配備することを認めるが、中国のコメントは。

 これに対し、林剣・報道官は次のように述べた。国家間で交流・協力を進めるときは、地域諸国間の相互理解と信頼を損なうべきでなく、地域の平和と安定を破壊すべきでなく、第三国に敵対しまたは第三国の利益を損なうべきではない。アジア太平洋地域に軍事ブロックは必要でなく、まして陣営の対抗を挑発し、「新たな冷戦」をあおる「小グループ」は必要でなく、地域の平和・安定を損ない、地域の連帯・協力を破壊するいかなる行為も、地域人民の警戒を招き、共同で反対されるだろう。

 林氏はさらに、第2次大戦で日本はフィリピンを含む東南アジア諸国に侵略と植民地支配を行って、重大な責任を負っており、日本は侵略の歴史を真剣に反省し、軍事安全保障分野で言動を慎むべきである。〔東京7月8日発中国通信〕

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