誰が中国の海外旅行ブームをけん引しているのか―米メディア

中国メディアの環球時報によると、中国のトレンドや高級品市場を分析する米サイトのジンデイリーにこのほど、「誰が中国の海外旅行ブームをけん引しているのか」とする記事が掲載された。写真は寧波空港。

中国メディアの環球時報によると、中国のトレンドや高級品市場を分析する米サイトのジンデイリーにこのほど、「誰が中国の海外旅行ブームをけん引しているのか」とする記事が掲載された。

記事はまず、「中国の海外旅行は2024年上半期に力強い回復の兆しを見せた」とし、中国の市場調査会社、チャイナ・トレーディング・デスク(CTD)によると、この回復は若年層だけでなく、年配者やZ世代の女性によってもけん引されていると伝えた。

記事によると、中国人旅行者1万5000人を対象にしたこの調査は、市場基盤の拡大と中国国民の海外旅行の持続的な成長を反映している。24年第2四半期(4~6月)の旅行活動は第1四半期(1~3月)を上回り、顕著な増加が見られた。

調査によると、第2四半期の海外旅行者の59%が女性で、63%が18~29歳だ。20%超が35歳以上であることは、高齢層の旅行活動への参加が増加していることを示している。

CTDの調査結果は最近のリポートと一致しており、シンガポール、タイ、マレーシア、日本、韓国が引き続き、中国人に人気の旅行先となっている。欧州とオーストラリアへの関心も高まっていて、それぞれ10.1%と8.2%に達した。CTDの最高経営責任者(CEO)、スブラマニア・バット氏によると、従来の目的地と新しい目的地の融合は、快適さと斬新さのバランスを取りたいという願望を反映している。

個人旅行の人気は、特に若い世代で続いている。団体旅行よりも個人旅行を好むと回答した割合は、18~24歳では約41%で、回答者全体では53.8%に上った。この傾向は、パーソナライズされた柔軟な体験に対する需要が高まっていることを示している。(翻訳・編集/柳川)

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