米インフレ鈍化継続へ、最近の指標「大きな進展」示す=財務長官ら

[ワシントン 9日 ロイター] - イエレン米財務長官は9日、家賃などの住居費が要因で米インフレは望ましいとされる水準を上回って推移しているものの、「インフレが時間とともに鈍化し続けると確信している」と言明した。

イエレン長官は下院金融サービス委員会で「労働市場は当初非常に逼迫していたが、現在は堅調でありつつも、インフレ懸念を引き起こすような圧力は後退しており、インフレは鈍化している」と述べた。

ホワイトハウス国家経済会議(NEC)のブレイナード委員長も、インフレ鈍化を示唆する最近のデータはインフレ抑制での「大きな進展」を示していると評価した。

インフレの基調的な要因である食品価格は下落しているほか、車での旅行が目立つ7月4日の独立記念日近辺のガソリン価格は1ガロン=3.50ドル付近で安定していたと指摘。同時に「米国民が依然として生活費の高騰に苦しんでいることも認識している」とし、バイデン大統領は引き続き生活費押し下げに取り組むと言明した。

11日には6月の米消費者物価指数(CPI)が発表される。

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