メタ、「シオニスト」標的の投稿削除を強化 ポリシー拡大

[9日 ロイター] - 交流サイトのフェイスブックとインスタグラムを運営する米メタ・プラットフォームズは9日、「シオニスト」という言葉が政治運動の支持者を表すためでなくユダヤ人やイスラエル人を指すために使用された場合、投稿の削除を強化すると発表した。

政治運動について明確に言及しなかったり、反ユダヤ主義のステレオタイプを使用したりする関連コンテンツを削除すると、ブログで説明した。

メタのヘイトスピーチポリシーは、人種、民族、宗教、障害、性自認など、同社が保護対象に指定している特性に基づいて直接攻撃することを禁止している。ただ同社は、従来のポリシーではこの用語のより広範囲な使用に十分に対処できていないとした。

メタは長年、中東関連のコンテンツの取り扱いを巡って批判を受けており、その声はイスラエルとパレスチナのイスラム組織ハマスとの戦闘激化を受けてますます高まっている。人権団体は、同社がフェイスブックやインスタグラムでパレスチナ人を支持するコンテンツを抑圧していると非難している。

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