トランプ氏、ハリス氏への攻撃強める 副大統領候補は明かさず

Nathan Layne

[9日 ロイター] - 米共和党のトランプ前大統領は9日、民主党内でバイデン大統領の大統領選撤退を求める声が出る中、ハリス副大統領への攻撃を強めた。

トランプ氏は自身が所有するフロリダ州のゴルフコースで演説。バイデン氏が副大統領にハリス氏を選んだことについて、あざけるような口調で「1つの見事な決断」と発言。ハリス氏は無能であり、民主党はバイデン氏の後任にハリス氏を据えることに消極的だと主張した。

「あれは保険だった。私がこれまで見た中で最高の保険だった」とし「もしジョー(バイデン氏)が中途半端にでも有能な人物を選んでいたら、何年も前に失脚していだろう」と語った。

トランプ氏は、自身の副大統領候補については沈黙を保ったが、有力候補の1人で演説会場にいたルビオ上院議員(フロリダ州)の名前を挙げ、「大勢の記者が来ており、メディアは私がルビオ氏を副大統領候補として発表すると考えているのだろう」と語った。

また、先月27日のテレビ討論会でバイデン氏のパフォーマンスが不安定だったと批判。バイデン氏に対しもう一度、討論会をやろうと冗談交じりに呼びかけた。また、ゴルフ対決も提案し「歴史上最も視聴されるスポーツイベントの1つになる。恐らくライダーカップやマスターズさえ上回るだろう」と語った。

バイデン氏陣営はゴルフ対決の申し出について、奇妙な言動だとし「大統領は統治で忙しい」と一蹴した。

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