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[バンコク 10日 ロイター] - タイのピチャイ財務相は10日、国内経済は長い間良くない状況が続いているとし、構造的な問題に直面する中、成長が悪化しているとの見方を示した。
同氏はビジネスセミナーで、政府は今年の経済成長率を現在予測している約2.5%から3%に押し上げようと取り組んでいるが、成長率は6%近くに達した以前の水準に比べて低いと述べた。
タイ経済は軟調な輸出、高水準の家計債務や借り入れコストに直面する中、昨年の成長率が1.9%と他の東南アジア諸国に後れを取った。過去10年の平均成長率は1.73%。
ピチャイ氏は外国人観光客の訪問が今年は少なくとも3500万人に達する見込みとし、観光が経済をけん引するとの見方を示した。コロナ禍前の2019年には約4000万人の訪問を記録していた。
不良債権が増える中、対国内総生産(GDP)比90%を超える家計債務に早急に対応する必要があるとも述べた。
また、不動産セクターを支援するためタイ中央銀行が住宅ローンの資産負債比率規制を緩和することを期待すると語った。