午後3時のドルはじり高161円半ば、円が広範に下落

Shinji Kitamura

[東京 10日 ロイター] -

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅円安の161円半ばで取引されている。日経平均が史上最高値を更新するなどリスクオンムードが強まり、円は対ドル以外も含めて広範に下落した。

ドルは朝方の161円前半から161.59円まで一時上昇し、1週間ぶり高値を付けた。日経平均が300円を超える上昇となり「株高地合いの下で、リスクオンの円安が勢いづいた」(外銀関係者)という。

円は対ドル以外でも軟調で、ユーロが174円後半、スイスフランが180円前半へ上昇して史上最高値を更新したほか、豪ドルが108円後半と33年ぶり高値を付け、英ポンドも206円半ばと16年ぶり高値にほぼ並んだ。

市場では「米国の利下げが現実味を帯びてこない限り、低金利の円が売られる地合いは変わりづらい」(国内証券アナリスト)との声も聞かれた。

一方、NZドルは99円前半から1円近く急落した。中銀の金利据え置きは事前予想通りだったが「声明はハト派的で、11月から利下げサイクルに入るとの予想を確認するものとなった」(キャピタル・エコノミクスの豪NZ担当エコノミスト、アビジット・スーリャ氏)という。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 161.50/161.51 1.0816/1.0820 174.70/174.71

午前9時現在 161.32/161.35 1.0812/1.0816 174.45/174.49

NY午後5時 161.31/161.34 1.0812/1.0816 174.42/174.48

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