FFで史上最強を突き詰める!ゴルフGTI クラブスポーツはニュルが似合う【世界のフォルクスワーゲンにスポーツモデルラッシュ①】

日本では新しいラインナップが続々発表されたフォルクスワーゲンですが、欧州ではさらに刺激的なスポーツモデルラッシュが続いています。その皮切りとしてまずは、FFゴルフ史上最速のGTIクラブスポーツをご紹介しましょう。

スタンダードなGTIより35psパワフル。0.3秒速い!

新しいゴルフGTIクラブスポーツがお披露目されたのは2024年5月末。ニュルブルクリンク24時間レースにおいてスペシャルなプロモーションを行いました。前輪駆動モデルとしてはもっともパワフルな2LターボエンジンEA888 LK3 evo4を搭載、高出力221kW(300ps)、最大トルクは400Nmに達しています。

デザインは、スタンダードなGTIとの違いを明確に表現する方向で再設計されている。フロントエンドは非常にパワフルな造形を採用、標準装備となるLED Plusヘッドライトが新しさを実感させる。

特筆すべきは電子制御式フロントディファレンシャルロックを標準装備していることで、最適な駆動力を路面に伝達することができます。DCCアダプティブシャシーコントロールはオプションとなりますが、サーキットで本領を発揮する仕様となっていることは確かでしょう。

スタンダードなGTIよりも35psパワフルになったことで、0→100km/h加速は0.3秒短い5.6秒まで短縮されました。

最高速度は電子制御で250km/hに制限されていますが、「レースパッケージ」を装備すればリミッターは解除され、267km/hまで怒涛の加速を見せます。そんな時、最大のダウンフォースを発生するリアの大型ルーフスポイラーが、安定した走行をサポートしてくれます。

ドライビングダイナミクスに関連するさまざまなシステムは、ニュルブルクリンクのユニークなトラック特性に適合させていることも、新しいGTIクラブスポーツの特徴と言えます。

ノルドシュライフェならではの複雑怪奇な起伏を滑らかに駆け抜けるために、DCCアダプティブシャシーコントロールの垂直方向のセットアップと、ビークルダイナミクスマネージャーの横方向のダイナミクスセットアップを最適化することで、難しい路面状況でも最大限のパフォーマンスを発揮することが可能になりました。

新型ゴルフGTIクラブスポーツ 進化の「見」どころ グラフィティ

リアは大型ルーフスポイラーもさることながら、LEDテールライトの改良によって質感が高められた。
オプションとして、ゴルフGTIクラブスポーツは、新しい19インチのWarmenau鍛造ホイールを選ぶこともできる。1本あたりの重量はわずか8kg。バネ下重量を減らしたことで、ここでもパフォーマンスを最適化している。
新開発のマルチファンクションレザースポーツステアリングホイールと新しいインフォテインメントシステムを採用。直感的に操作できるため、ドライバーはより運転に集中することができる。GTIクラブスポーツでは、ChatGPTを統合した新しいIDA音声アシスタントも採用された。
市販仕様は最高出力300psとなっているが、レース仕様ではさらに48psもパワーアップされているという。

© 株式会社モーターマガジン社