交通事故起こし隠蔽図っても応援するのか…物議の韓国歌手の初公判にファン殺到、嘆願書提出まで

当て逃げ事故を起こし、事務所ぐるみで隠蔽を図った韓国男性歌手キム・ホジュンの初公判が行われたなか、法廷に多くのファンが詰めかけた。

7月10日14時30分、ソウル中央地裁刑事26単独(チェ・ミンヘ判事)は、特定犯罪加重処罰法上の危険運転致傷・逃走致傷、道路交通法上の事故後未措置などの容疑で拘束起訴されたキム・ホジュンに対する初公判を行った。

この日はキム・ホジュンのほか、証拠隠滅教唆の容疑を受けている所属事務所のイ・グァンドク代表、証拠隠滅及び道路交通法上の飲酒運転幇助の容疑を受けているチョン本部長、道路交通法上の飲酒運転、犯人逃避、証拠隠滅の容疑を受けているマネージャーのチャン氏もともに裁判を受けた。

裁判に際し、法廷はキム・ホジュンのファンで人だかりができた。

ARISS(キム・ホジュンのファンネーム)は裁判前、キム・ホジュンへの善処を訴える100件超えの嘆願書を裁判部に提出した。

また、裁判中もキム・ホジュン本人の傍にいようと、座席数が制限された法廷内部に入るため早い時間から裁判所に到着。マスクを着用したARISSたちは、後半開始2時間前から席を守っていた。

キム・ホジュン

キム・ホジュンの飲酒当て逃げ事件とは?

なお、キム・ホジュンは5月9日23時40分頃、ソウル江南(カンナム)区・狎鴎亭洞(アックジョンドン)の道路で、対向車線のタクシーに衝突する事故を起こした後、逃走した疑惑(道路交通法上の事故後未措置)を受けた。

キム・ホジュンは事故を起こした後、京畿道(キョンギド)のとあるホテルに宿泊。そして、事故発生から17時間後の10日16時30分頃、警察に出頭した。

だが、事故発生から3時間後、キム・ホジュンのマネージャーがキム・ホジュンの服装で警察に出頭し、自身が事故を起こしたと虚偽の供述を行っていた。

また、所属事務所THINKエンターテインメントのチョン本部長が、キム・ホジュンが運転していた車のブラックボックスからメモリーカードを除去するなど、組織的に犯罪を隠蔽しようとした情況も明らかになった。

この期間、キム・ホジュンは事故発生直後の11日と12日に高陽(コヤン)、さらには事故発覚後の18日と19日に昌原(チャンウォン)で、「TVAROTTI CLASSIC ARENA TOUR 2024」公演を強行開催していた。

容疑を否認し続けていたキム・ホジュンだが、19日夜遅くに飲酒運転の事実を認め、21日に警察に出頭。24日にソウル中央地裁で拘束前被疑者尋問(令状実質審査)を受けた後、江南(カンナム)警察署の留置場に連行された。

そして、5月31日にソウル拘置所に移管されていた。

ただ、キム・ホジュンが事故直後に逃走したため、運転当時に血中アルコール濃度が0.03%だったことを証明することが難しく、起訴段階で飲酒運転の疑いは除外された。

そのため、キム・ホジュンは特定犯罪加重処罰法上の危険運転致傷・逃走致傷、道路交通法上の事故後未措置などで拘束され、裁判にかけられた。

◇キム・ホジュン プロフィール

1991年10月2日生まれ。2013年3月にデジタルシングル『私の人よ』(原題)でデビュー。2020年のオーディション番組『明日はミスター・トロット』に出演して4位(優勝者はイム・ヨンウン)となり、人気を獲得。その後、『リクエスト曲を歌います、愛のコールセンター』などでも抜群の歌唱力を証明した。

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