「いま7月でしょ? もう半分以上来ちゃった」 笹生優花が今季4戦目のメジャーを前に気づいたこと

今季メジャー2勝目を狙う笹生優花。時の流れの早さには驚き(撮影:佐々木啓)

<アムンディ・エビアン選手権 事前情報◇10日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6523ヤード・パー71>

今年の「全米女子オープン」で日本勢初となるメジャー複数回優勝を達成した笹生優花が、今季4戦目のビッグタイトルに挑む。月曜日、火曜日に9ホールずつの練習ラウンドを行い、水曜日はプロアマに参加した。

今年で3度目の“エビアン”。コースの状態は「毎年同じ感じ。きれいですし、眺めもいいですし」と会場を見渡し、笑顔も見せる。先週のオープンウィークは「暑かったので。外に一歩出たらもうとろける(笑)」と自宅で休息。。体調を整えることを優先した。

今シーズンは17試合が終わり、うち12試合に出場。この大会を含め残りは19試合と、ほぼ折り返し地点まで来ている。「早いですね。そろそろ終わっちゃうよ、今年のシーズン。そうやって考えたらさ…待って、いま7月でしょ? 8、9、10、11…。あと4カ月しかない。早いよね。もう半分以上来ちゃったよ」。1月の開幕からあっという間の時間の流れに目を丸くする。

昨年大会は3位タイで終えており、イメージは悪くない。「嫌いとか得意とかってコースはあまりないですけど、メジャーですし、毎年楽しみにしている試合でもあるので、すごく楽しみです」。笹生のなかで“メジャー”は「もちろん、どの試合も楽しみですけどメジャーはそれ以上に楽しい気持ちがある」と気持ち的にワクワクするものも大きい。

この日の練習ラウンドは日頃から親交も深いメジャー2勝、通算10勝のミンジー・リー(オーストラリア)と、メジャー1勝を含むツアー通算12勝のキム・セヨン(韓国)とともに回った。「入れてもらっただけなので。たまたま、光栄です。スーパースターの二人と回って」と良い時間となったようだ。ホールアウト後はリーに背後からハグしている姿も見られ、開幕前から“楽しい”時間を過ごせている。

今回は昨年とちがってメジャーで1勝を挙げて臨む試合。それでも「特に気持ちはいつも通り。いつもと同じような感じで、初日から入れればなと思っています」と、特別気合いを入れることはなく、普段と変わらないプレースタイルとモチベーションで臨む。今季2つ目のメジャー優勝を目指し、良い滑りだしを切りたい。(文・高木彩音)

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