サイゼリヤ 決算/9~5月増収増益、既存店の客数・客単価が増加

サイゼリヤが7月10日に発表した2024年8月期第3四半期決算によると、売上高1632億7000万円(前年同期比23.6%増)、営業利益100億6500万円(182.0%増)、経常利益105億7100万円(167.8%増)、親会社に帰属する当期利益51億7600万円(94.9%増)となった。

日本事業の売上高は1061億8200万円(21.4%増)、営業利益は13億4400万円(前年同期は15億7700万円の営業損失)。

店舗従業員充足率の向上、店舗組織の改善、メニュー施策やDX活用の効果などにより既存店の客数、客単価は増加傾向にあるという。

一方、資源価格の高騰と円安による食材価格・エネルギー価格の上昇の影響を受けた。

また、2023年9月には、店舗マネジメントレベル向上のため店舗運営部組織にゾーンマネジャーを設置した。

さらに、店舗作業の改革を目的としたDX(デジタルトランスフォーメーション)の活用として、店舗セルフレジの導入、QRコードと顧客の携帯端末を使った注文方式の導入を進めており、店舗セルフレジは2024年8月期中の全店導入を計画している。

豪州事業の売上高76億2100万円(40.9%増)、営業利益は4億1600万円(123.8%増)。同社で使用する食材の製造などを行っている。

アジア事業の売上高は580億8400万円(30.1%増)、営業利益は82億4800万円(66.3%増)。新規出店を継続的に進め、店舗数が増加した。

通期は、売上高2110億円(15.1%増)、営業利益131億円(81.4%増)、経常利益128億円(61.0%増)、親会社に帰属する当期利益65億円(26.1%増)を見込んでいる。

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