見て聞いて憲法学ぶ 25日川崎で「映画×カフェ」

 参院選の争点である憲法改正。7月10日の投票日を前に、見て、聞いて憲法を学ぼうと、イベント「映画×カフェ 不思議なクニの憲法」が25日、川崎市中原区の「アートスクエア木月」で行われる。

 「不思議なクニの憲法」は憲法をテーマに主婦や学生らにインタビューしたドキュメンタリーで、作家の瀬戸内寂聴さんや憲法学者の長谷部恭男さん、自民党憲法改正推進本部長を務めた船田元衆院議員らも登場する。上映後に弁護士の武井由起子さんが、日本国憲法や自民党の憲法改正草案などについて解説する。

 今回の参院選から18歳選挙権が適用される。武井さんは「憲法が改正された場合、一番影響を受けるのは10代、20代の若い世代」と指摘する。仕事柄、多額の奨学金を背負い自己破産を迫られる学生やブラック企業で長時間労働を強いられる新入社員を数多く見てきた。その際“盾”になったのが憲法だという。

 「学ぶ権利や働く権利を保障している。だが、草案の理念に沿って改憲された場合、そうした基本的な人権が果たして担保されるかは分からない。この機会に一緒に考えたい」と話す。

 午前10時〜午後2時半。一般1500円、高校生以下無料。問い合わせは主催の「かながわ開発教育センター」電話090(1806)8532。

© 株式会社神奈川新聞社