地検庁舎女子トイレを盗撮か 事務官の男を略式起訴

 地検庁舎の女子トイレに小型カメラを設置したとして、神奈川県警は24日、県迷惑行為防止条例違反の疑いで、横浜地検の男性検察事務官(23)を書類送検し、横浜区検は同罪で略式起訴した。男性は同日付で停職3カ月の懲戒処分を受け、辞職したという。

 起訴状によると、男性は5月23日、横浜市中区の横浜地検庁舎の女子トイレの便器内に、盗撮目的で動画撮影状態にした小型カメラを設置した、とされる。横浜簡裁は6月24日、罰金30万円の略式命令を出し、男性は即日で納付した。

 地検によると、男性は刑事部の捜査担当だった。事件当日の朝にカメラを設置し、約30分後に清掃員が発見。地検から通報を受けた県警が捜査したところ、翌24日に自ら上司に名乗り出た。カメラには女性が写った動画が残っていた。

 横浜地検の林秀行次席検事は「極めて遺憾で、国民の皆さまに深くおわび申し上げます」とコメントした。

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