映画「じんじん」続編の製作発表 監督、出演者ら意欲

 神奈川県秦野市で撮影される映画「じんじん」の続編の製作発表が24日、同市平沢の出雲大社相模分祠(ぶんし)で行われ、主演の大地康雄さんら主要キャストと山田大樹監督が出席した。市内在住の山田監督は「見た人が秦野に行ってみたいと思える作品にしたい」と意気込んだ。

 大地さんは大道芸人・銀三郎役。続編では「秦野たばこ祭」に出演するため住んでいる秦野で福士誠治さん演じる若者と知り合い、林業のアルバイトを紹介し、親身に面倒を見る。自暴自棄だった若者はなかなか心を開いてくれないが、林業の同僚らとともに働く中で、徐々に生きる希望を取り戻していく。

 その他の配役はヒロインの市観光協会職員役に、鶴田真由さん。林業会社の役員役に永島敏行さん、会社の同僚役に菅野莉央さん、銀三郎の居候先の大家役に市内在住の苅谷俊介さんら。

 大地さんは「自分勝手で欠点だらけな銀三郎を、下から目線で絡ませることで、少しは若者の背中を押すことができるのではないかと考え、作品を企画した」と話した。

 川崎出身という福士さんは「子どものころ、野球の練習で毎年、丹沢の山に登っていた。思い出のある土地で撮影される映画に参加でき、光栄」と述べた。

 年内の完成と、来年初春ごろの劇場公開を目指す。秦野で先行上映するという。問い合わせは、市観光協会電話0463(82)8833。

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