C−C−B、田口被告が初公判 「ファンにおわびしたい」

 覚醒剤を使用したとして、覚せい剤取締法違反の罪に問われたロックバンド「C−C−B」の元メンバーでミュージシャン田口智治被告(55)=東京都足立区=の初公判が28日、横浜地裁(横井靖世裁判官)で開かれた。起訴内容を認めた被告に対し、検察側は懲役2年を求刑、弁護側は一部執行猶予を含めた寛大な判決を求めて結審した。判決は7月11日。

 被告は覚醒剤を使用するなどした罪で昨年9月に懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を受けていた。

 公判で被告は、再び薬物に手を染めたことについて「魔が差してしまった」と説明。前回、覚醒剤を譲り受けた知人から再び電話があり、断ったものの宅配便で届いた覚醒剤を使用したという。「もう二度と人生を棒に振ることはしたくない。本当に怖い薬物と実感している」と述べ、「ファンや支えてくれた人を裏切り、心からおわびしたい」と謝罪した。

 起訴状によると、被告は3月下旬から4月11日までの間、都内や周辺で覚醒剤を使用した、とされる。

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