7月2日付

 元俳優の高知東生容疑者が覚せい剤取締法違反などの疑いで捕まるなど、薬物事犯の話題が後を絶たない。ただ、県内をみると、若者に違法薬物の危険性を伝える薬物乱用防止教室を、すべての小中高校で開催できていない。この教室の開催を義務付けるなど踏み込んだ対策が必要だ。すぐに実現できないのであれば、家庭での指導が大切。今は「やせられる」「集中力が増す」など、違法薬物であることを隠して購入を勧められる。インターネットには「害が少ない」「すぐやめられる」との誤った情報があふれる。きょうの午後1時から、宮崎市街地で薬物乱用防止の啓発イベントがある。買い物ついででも良い。わが子を連れて足を運び、正しい知識を伝えてほしい。

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