【プラスひとこと】 経験重ねた人生の先輩

どうして「婚活」という言葉が一般化し、出会いを求めて動く人が多いのだろう? 取材で尋ねると、「昔は地域や職場に世話焼きがいて、結婚へと導いていたからね」と、答えが返ってくる。

見合い結婚も減っているようだ。厚労省の出生動向基本調査(2011年)によると、「初婚同士の夫婦が出会ったきっかけ」で、見合い結婚は1982年の29・4%に対し、28年後の2010年は5・2%。

そうであれば、本県のマリッジサポーターは心強い存在だ。サポーター委嘱の条件は、20歳以上で県内在住だが、多くは、60代以上の経験を重ねた人生の先輩たち。時に力強く背中を押してくれる。おせっかいおじさん、おばさんがキューピッドの役割を果たし、ゆくゆくは地域を元気にするのかもしれない。

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