水難救助にポリ袋活用 浦賀署

 浦賀署は今夏から、水難救助にポリ袋を活用する独自の取り組みを始めた。かさばらない45リットルのポリ袋を交番のバイクに常備。空気を入れて膨らませ、要救助者の頭を浮かせて移動させるなどして、事故発生時の素早い対応を目指す。

 7日に横須賀市鴨居の鴨居港で行われた水難救助訓練では、日本赤十字社水上安全法指導員の資格を持つ高木繁之巡査部長が講師となり、署員25人に着衣水泳や救助方法を実演。少しの浮力でも救助に役立つことを強調した。

 千葉証署長は「身の安全を確保しながら救助を実践できるように、訓練を振り返って生かしてほしい」と署員に呼び掛けた。

 同署管内では昨年夏、3件の水難事故が発生し、2人が死亡している。パトカーには通常浮輪が備え付けられているが、バイクには救助の道具は積めなかった。

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