若者の修学支援に 岩崎ともみ奨学財団設立

 夢と意欲を持った若者の修学を支援しようと、岩崎学園(横浜市西区、岩崎幸雄理事長)は7日までに、「岩崎ともみ奨学財団」を設立した。昨年7月に74歳で亡くなった横浜fカレッジ名誉学校長の岩崎ともみさんの遺志を受け継いだ。

 ともみさんは岩崎学園の学園長や市美術振興財団理事などを歴任。「優れた資質を持ちながら、経済的理由で修学の困難な学生に奨学金を給付する財団をつくりたい」と、日ごろから願っていたという。

 夫の岩崎理事長が中心となってその思いを実現し、横浜市内でこのほど、設立報告会を開催。岩崎理事長は「故人の遺志に応え、未来を担う若い世代に教育機会を提供したい」などと呼び掛けた。

 財団は専門学校、大学、大学院の在校生を対象に30人募集する。成績が優秀で学資の支払いが困難なことなどが応募条件。選考委員会で決定し、月3万円を給付する。これとは別に年25万円の貸与も若干名募集する。

 締め切りは8月31日。申し込みの詳細・問い合わせは財団事務局電話045(311)5562。

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