無党派票が分散、真山氏が追い上げ 参院選神奈川選挙区の出口調査

 共同通信社が神奈川県内投票所で実施した出口調査によると、4人に1人を占める無党派層(支持政党なし)のうち、2割が民進・真山勇一氏に投票した。投票先を真山氏とした無党派層は序盤戦の世論調査(6月下旬)に比べ倍以上に急増しており、選挙戦終盤に向けて支持を広げていったことがうかがえる。真山氏は民進支持層の48・2%も固めた。

 無党派層の支持が次に多かったのは共産・浅賀由香氏の16・7%で、浅賀氏は共産支持層の84・4%も堅守した。

 6年前にみんなの党から出馬した際は、無党派層の3割から支持を集めた中西健治氏は、無所属で自民の推薦を受けた今回の支持は13・3%だった。自民支持層では27・5%を獲得した。みんなの党の候補は3年前、6年前の参院選で、ともに約3割の支持を受け無党派層の「受け皿」となっていたが、解党で無党派の票が分散した形だ。

 出口調査によると、自民・三原じゅん子氏は、自民支持層の5割以上を押さえたほか、高い知名度を生かして無党派層からも14・5%を獲得。公明・三浦信祐氏は公明支持層の85・9%を固めた。

 民進・金子洋一氏は民進支持層の40・9%、無党派層の13・1%を得た。

 政党支持率は、自民は36・2%で3年前とほぼ変わらず、民進は14・8%で3年前の民主より約4ポイント伸ばしたものの、民主候補がダブル当選した6年前の32・4%には及ばなかった。公明は6・8%で前回並み、共産は6・7%で前回より微増した。

 今回初めて投票権を得た10代の投票先は三原氏が3割を占め、真山氏、金子氏が続いた。三原氏は全年代で最多の支持を集めた。

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