「大義掲げ進めるべき」 改憲勢力3分の2超で小田原市長

 小田原市の加藤憲一市長は11日の定例会見で、10日投開票の参院選で、改憲勢力が非改選と合わせて改憲発議に必要な3分の2を超えたことについて「今回は憲法改正が争点にはなっておらず、そのプロセスを経た選挙でもなかった」と指摘、「それ(憲法改正)はそれで、きちんと大義を掲げた上で進めるべき」とも述べ、与党にくぎを刺した。

 与野党の論戦については、特に社会保障の財源確保策や今後さらに進む高齢化社会への対応、エネルギー政策など「今の日本で語られるべきこと、国としてのビジョンが語られず、批判合戦に終始した面が残念だった」と述べた。

 また、選挙権年齢が引き下げられた初めての国政選挙だったことに触れ、「18、19歳が初めて票を投じた。その期待に応えていく使命が今回選ばれた人にはある」と強調。「若者の票を生かす方向にしっかりと努力してほしい」と注文した。

© 株式会社神奈川新聞社