同僚に銃向ける 藤沢署巡査長を書類送検

 同僚の警察官に実弾入りの銃口を向けたとして、県警は15日、銃刀法違反(加重所持)の疑いで、藤沢署地域課の男性巡査長(32)を書類送検した。「先輩として指導している中で、気合を入れるために向けてしまった」と、容疑を認めている。県警は同日、巡査長を停職6月の懲戒処分とし、巡査長は依願退職した。

 書類送検容疑は、1月中旬から5月下旬の3回にわたり、同署の30代の男性巡査が勤務する藤沢市内の交番内で、自らの銃を取り出して銃口を向けた、としている。

 監察官室によると、いずれも1〜1・5メートルほどの距離で、1、2回目は弾が装塡(そうてん)された状態だった。5月30日に巡査が上司に報告して発覚。巡査長はパトカー勤務で、巡査を指導する立場にあった。

 同室の花家憲也室長は「県民の信頼を損なう行為であり、信頼回復に努めたい」などとコメントした。

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