お坊さんカレーを伝授 独特レシピが人気に

 鎌倉市山ノ内の浄智寺で、朝比奈恵温(えおん)住職のオリジナルカレーを味わいながら男性の家事参加を考えるセミナーが17日、開かれた。

 男女共同参画を目指す市民有志と市による組織「アンサンブル21」の主催。市内外から男女30人が参加した。朝比奈住職のカレーは、鎌倉生涯学習センターの喫茶コーナーのメニューにもなっており、ひそかな人気を集めている。

 修行僧時代に過ごした道場で料理を経験したことがカレー作りのきっかけという朝比奈住職。「料理は苦手だったが、今は便利な調理器具が使え、嫌いじゃないかもしれないと気づいた」と語り、野菜をフードプロセッサーで細かくし、スパイスやメープルシロップを加えるなど、独特のレシピを紹介した。

 カレーを試食した参加者は、興味津々で具材の量や入れるタイミングなどを熱心に質問していた。時々料理するという渡辺哲也さん(75)は「野菜をみじん切りにしたカレーに挑戦したい」。アンサンブル21の平石美緒副代表は「男性にとっても料理作りのきっかけになれば」と話していた。

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