シッターに懲役26年 男児殺害事件

 ベビーシッターとして預かった複数の乳幼児にわいせつな行為に及んだ上、横浜市磯子区の男児=当時(2)=を窒息死させるなどしたとして、殺人や強制わいせつなどの罪に問われた男(28)の裁判員裁判で、横浜地裁は20日、懲役26年(求刑無期懲役)の判決を言い渡した。

 判決によると、被告は2012年11月から14年3月にかけて、預かった乳幼児の裸を撮影したり、わいせつな行為に及んだりしたほか、同月に磯子区の男児を窒息死させ、生後9カ月の男児の弟にも重度の低血糖症の傷害を負わせるなどした。

 弁護側は男児の死亡を「事故」と主張。業務上過失致死罪に当たるとして懲役7年を求めていたが、判決は退けた。

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