世界ろう者陸上でメダル 神奈川県勢選手ら知事訪問

 ブルガリアで開かれた第3回世界ろう者陸上選手権大会(6月25日〜7月3日)で金メダルなどを獲得した日本代表の県勢選手、コーチ7人が21日、県庁を訪れ、黒岩祐治知事に大会の活躍を報告した。

 同大会は4年に1度開催される聴覚障害者の陸上世界大会で、ろう者の五輪である「デフリンピック」に次ぐ国際大会。今回は37カ国260人が参加し、日本からは32人が出場。県勢は9人が選ばれ、マラソンで吉田利幸選手(神奈川デフ陸上クラブ)が金メダル、男子棒高跳びで竹花康太郎選手(同)が銅メダルなど好成績を残した。

 女子棒高跳びで銅メダルを獲得した佐藤麻梨乃選手(同)は「気温が高くコンディションを整える必要があったが、皆さんの応援やサポートがあり結果を出せた。来年はデフリンピック。次の舞台に向けて努力したい」とあいさつ。黒岩知事は「日ごろの成果を積み重ね、デフリンピックに出場し、再びここで会えるのを楽しみにしている」と激励した。

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