「横浜うみ博」開幕 大さん橋ホール

 海の多彩な魅力を体感するイベント「海洋都市横浜うみ博2016」が22日、横浜市中区の大さん橋ホールで開幕した。海洋分野に取り組む企業や大学、研究機関などがブースを出展。夏休みに入った直後とあって多くの子どもたちが訪れ、体験学習や船のペーパークラフト工作を楽しんだ。入場無料で23日まで。

 環境保全や教育、産業振興など海洋に関する活動を行う産学官26団体による「海洋都市横浜うみ協議会」が主催し、今年初めて開催した。

 会場ではウナギの仔魚(しぎょ)や稚魚の観察会や、サメやヒトデと触れ合えるタッチプールが登場。荷物を積んだ車両がそのまま乗降可能な船「RORO船」などのペーパークラフト工作や塗り絵のコーナーもあり、子どもたちが楽しむ姿が見られた。

 「日本郵船氷川丸」伝統のドライカリーと金沢海苔(のり)の試食販売や、東日本大震災の復興支援として福島県の名産品が販売され、大勢の人たちでにぎわった。会場がある横浜港大さん橋国際客船ターミナルに着岸していたクルーズ客船「にっぽん丸」の船長との記念撮影や、紙テープで出港をお見送りする企画も行われた。横浜市戸塚区に住む子ども(7)は「船からいろいろな色の紙テープがたくさん投げられた。手を伸ばして緑色のテープをつかむことができて楽しかった」とはにかんだ表情で話していた。

 23日は深海調査研究船「かいれい」の船内見学会やタレントのさかなクンの講演会のほか、横浜・八景島シーパラダイスのペンギンが登場するイベントもある。

 午前10時〜午後6時。問い合わせは、うみ博運営事務局電話045(663)9151。=動画はウェブサイト「カナロコ」に

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