仏海軍との交流に光 浦賀で29日まで写真展

 造船の街・浦賀に1950年代、艦船修理のため滞在したフランス海軍との交流に光を当てた写真展が、横須賀市東浦賀の古民家で開かれている。仏海軍人の遺族が当時の写真を持参しこのほど来日。地域住民らも展示会場やホームステイ先を用意して実現した。29日まで。

 来日中の客船添乗員クリストフ・レジェさん(51)の亡父は51〜52年、仏艦船「シュヴルイユ」の乗組員として浦賀に滞在。レジェさんが昨夏、浦賀を初めて訪れ、住民らとの交流が始まった。

 広さ10畳余りの古民家の壁には、60年以上前に父が撮影したモノクロ写真約120点などが並ぶ。当時の浦賀ドックや港周辺の風景をはじめ、柔道や日本舞踊鑑賞を通して住民と交流する様子も収められており、特に年配の住民らの共感を呼んでいる。

 8月上旬の帰国まで母アンさん(83)とともに住民宅に滞在。レジェさんは「浦賀滞在は父の人生のわずかな期間だったが、写真を通して多くのつながりを持てたことに驚いている。今度は故郷のソミュール市に浦賀の人を招待したい」と話していた。

 午前11時〜午後6時で入場無料。会場は同市東浦賀1の15の15、酒店「宮政商店」敷地内。問い合わせは、浦賀商友会の吉岡治樹会長電話080(1704)9950。

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