
水辺に伸びる枝に、白い泡のような卵塊がいくつもぶら下がっている。京都府南丹市園部町の生身天満宮で、今年もモリアオガエルが産卵期を迎えた。ふ化したオタマジャクシは次々と水面へ落ち、徐々に手脚を伸ばしていく。
緑豊かな山裾の境内では今年も6月上旬から、各所で卵塊が見られるようになった。
摂社・厳島神社の堀を覆うように茂るサカキの木々に、握り拳より大きな10個以上が産み付けられている。
メレンゲ状の泡からオタマジャクシが誕生する。厳しい自然界を生き抜く個体は少ないが、成長すれば「ココッ」という鳴き声を境内に響かせる。
地元の子どもが観察を毎年楽しんでいる。武部由貴子禰宜は「命の尊さや季節の巡りを感じられる」。6月下旬まで見られるという。