運賃割引の対象拡大を 国境離島法改正案 立民、国民などが提出

有人国境離島法改正案を提出する山田議員(左から4人目)や西岡議員(同8人目)=衆院

 立憲民主党や国民民主党などは18日、有人国境離島法改正案を衆院に提出した。航路・航空路運賃低廉化制度の対象を住民だけでなく、旅行者や帰省客にも拡大。国の財源負担割合を大幅に引き上げ、地元自治体の負担が増えないよう配慮するとしている。

 現行は8都道県15地域71島(うち長崎県は対馬、壱岐島、五島列島の3地域)の住民が原則対象。航路はJR運賃並み、航空路は新幹線運賃並みに割り引いている。

 立民は、住民による島外での消費が促され、かえって地元経済に悪影響を及ぼす懸念があると問題視。住民以外にも対象を広げ、島内での消費を伸ばし地域経済活性化を図る。

 内閣府によると、同制度の2024年度交付金精算額は約24億円。立民は法改正で120億円程度に膨らむと推計し、国55%、県市町村45%の負担割合を国90%程度に引き上げる。

 社民党、衆院会派「有志の会」を含めた4党派10議員が共同提出。代表して立民の島政策プロジェクトチーム事務局長を務める山田勝彦衆院議員(比例九州)が衆院事務総長に手渡した。国民の西岡秀子衆院議員(長崎1区)も同席した。

 昨年、立民が単独で同改正案を提出したが、衆院解散で廃案になっていた。野党共同で再提出した改正案は、次期国会以降の継続審議となる見通し。現行法は27年3月末まで10年間の時限立法。本県や地元市も運賃低廉化対象拡大を含めた改正・延長を求めている。

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