
作家太宰治をしのぶ「桜桃忌(おうとうき)」の19日、出身地の青森県五所川原市金木町では、市教育委員会主催による「太宰文学朗読会・太宰歌留多(かるた)大会」が開かれた。地元の児童や市内外のファンらが太宰の生家である斜陽館を訪れ、生誕から116年となった文豪に思いをはせた。
市教委は2022年まで金木町の芦野公園で生誕祭や顕彰事業を行っていたが、23年から太宰の生家である斜陽館に会場を移した。この日は、金木小学校5年生約30人や一般の来場者合わせて約100人がイベントに参加した。
児童は3グループに分かれ、地元のNPO法人かなぎ元気倶楽部が作った太宰歌留多に挑戦。「津軽」などの一節が読み上げられ、かるたを取り合った。
このほか、地元のお話サークル「すずめっこ」が「走れメロス」を朗読。情感のこもったメンバーの語りに児童たちが真剣な表情で聞き入っていた。
今回初めて太宰作品に触れたという金木小5年の平川芳樹さんは「メロスが友達を助ける場面が好き。王様の言うことが全てではない-という学びがあった。人間失格も読んでみたい」と話した。