「平和のバトンつなぐ」 恵の丘長崎原爆ホーム入所者、犠牲者を追悼

平和祈念像に花輪をささげる入所者(手前左)=長崎市、平和公園

 長崎市三ツ山町の恵の丘長崎原爆ホームに入所する被爆者らが17日、平和公園(松山町)を訪れ、平和祈念像に折り鶴で飾られた花輪を手向けたり、歌を歌ったりして原爆犠牲者を追悼し、平和を願った。
 被爆80年祈念事業の一環。コロナ禍の2020年以降、ホームとしての外出を制限していたが、被爆80年の節目に平和への思いを新たにしようと、入所者5人が代表して訪れた。
 祈念像を前に、山口暁美さん(82)が「私たちは戦争への憎しみを平和への祈りに変えて一生懸命生きてきた。折り鶴と歌に乗せ、未来へ平和のバトンをつなぐ」とあいさつ。草野タカ子さん(85)が折り鶴で飾られた花輪をささげた後、被爆70年に作られたオリジナル曲を全員で合唱した。
 山口さんは「参加できてありがたい。戦争がなくならず核兵器の脅威が高まる今、世界に戦争の悲惨さと平和の思いが伝われば」と思いを語った。
 一行はホーム創立者の故江角ヤス氏とつながりの深い純心女子中・高(文教町)内の校墓も訪れた。

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