
大阪・関西万博で2日間にわたる石見神楽公演が19日、幕を開けた。浜田市内の神楽団体から約150人が集結。国内外に石見神楽を知らしめた1970年の大阪万博に引き続いての上演で、代表演目の「大蛇(おろち)」など4演目を約2時間にわたり熱演した。大蛇では55年ぶりにちなんで55頭の大蛇が舞い、詰めかけた約1900人が喝采を送った。
公演は日本国際博覧会協会が公募したイベントに浜田市が応募した。ダンス・ボーカルグループ「EXILE(エグザイル)」のライブ演出を手がけるPATOさんが演出に携わった。
公演は、万博開会式があったEXPOホール「シャインハット」の円形ステージで行われた。儀式舞「神迎(かんむかえ)」で、舞い手4人が幣を手に厳かな舞で舞台を清めた。続く「大江山」では源頼光らが悪鬼・酒呑童子(しゅてんどうじ)を勇敢に退治し、「恵比須(えびす)」は4人の恵比須がコミカルな動きで巨大なタイを釣り上げた。
締めくくりの大蛇で暗闇から55頭が一挙に登場すると、会場のボルテージは最高潮に達した。多彩な照明や迫力ある音声が流れる中、須佐之男命(すさのおのみこと)と大蛇が激しく立ち合った。
奏楽を担当した石見神楽亀山社中の小川徹代表(56)は「職人が面や衣装などを作る『神楽産業』が浜田に根付いていたからこそ、再び万博の舞台に立てた。誇りに思う」と感慨深そうに話した。20日は計3回公演を行う。