
長崎県諫早市の高来、小長井両町でゴーヤーを栽培するJAながさき県央東部ハウスゴーヤー部会(谷渡亮二部会長、37人)の出荷量と販売金額が、品質の高さが市場から高評価を受け、右肩上がりで伸びている。販売金額は2022年から3年連続で1億円を突破。作付面積と新規就農者も増え続ける好循環を生み出している。
15年に研究会を設立し、19年に部会へ昇格。同部会のゴーヤーは、色づきの良さや、苦みが少なく肉厚な食感が特徴。目ぞろい会を毎月開くなど栽培管理、選別を徹底していることが市場で高く評価され、東京、大阪、福岡を中心に出荷している。昨年度は栽培面積5.6ヘクタール、出荷量約234トン、販売額約1億1900万円。販売単価は3年連続で県内のゴーヤー部会でトップの成績を収めた。
谷渡部会長によると、元々はアスパラガスを20年以上栽培していたが、株の生育が悪くなる連作障害に悩まされ、「改善しようと植え替えをしてもうまくいかなかった」。そこで、アスパラからゴーヤーに転作した同市長田町の農家に通って栽培方法を学び、14年に同部会の田川聡司さん(53)=小長井町=と2人で始めた。当初は栽培マニュアルも選別基準もなかったが、県やJAなどと連携して、新規就農者でも結果が出せる独自の管理方法をつくり上げたという。
ゴーヤーは初期投資が少なく、棚栽培にすることで収穫作業などの際、体への負担も軽減できる。谷渡部会長は「長年のアスパラ栽培で土壌にリンとカリが蓄積していた。(リンとカリが必要な)ゴーヤーに転作するのは理にかなっていたのではないか」と話す。
部会は5年連続で新規就農者を受け入れ、後継者育成も進めている。就農して4年目の川添公寛さん(37)は、長野県からUターンし、田川さんに師事。実家のある同市久山台から小長井町に移住し、18アールのビニールハウスで約260株を育てている。
毎年、この時期は早朝から選果、箱詰め、出荷、人工授粉の作業に追われるが、「会社勤めと違って時間を自由に使えて、ストレスフリーな生活。今はアパート暮らしだが、いずれは一戸建てを」と川添さん。収量と所得アップを目指して日々汗をかいている。
