
「見ると幸せになれる」とされる新幹線の点検用車両「ドクターイエロー」(T3編成)の常設展示が20日、白山市立高速鉄道ビジターセンター(愛称・トレインパーク白山)の屋外多目的スペースで始まった。除幕セレモニーには県内外からファン約300人が訪れ、関係者は幸せとにぎわいを運び込むよう期待を込めた。
除幕セレモニーでは、田村敏和市長が「ドクターイエローが白山市に幸せを運んできてくれてうれしい」と式辞。車両を所有するJR西日本の石原利信金沢支社長は「展示を契機に地域の活性化に貢献したい」とあいさつした。中野進市議会議長が祝辞を述べた。
トレインパークにほど近い金城大附属西南幼稚園の年長児5人らも加わり、先頭部分を覆っていた白い布を引っ張り落とすと、特徴である丸みを帯びた正面の「顔」が現われ、大きな拍手が起こった。
T3編成は1979(昭和54)年に製造され、東海道・山陽新幹線の点検車両として使用された。2005年に引退した後、先頭車両がリニア・鉄道館(名古屋市)で5月26日まで展示された。同館では、1月に引退したT4編成の展示が今月14日からスタートしている。
センターを訪れた金沢市の幼稚園児青野宏祐ちゃん(6)は「黄色と青のデザインがかっこよく、見ることができてうれしい」と笑顔。白山市宮永町の自営業西谷昌洋さん(55)は「病気を患ったが、ドクターイエローを見て幸せになりたい」と語った。
展示車両は柵に囲まれており、車両内への立ち入りはできない。セレモニーの後、石原支社長は「中を見ていただくことも検討したい」と述べた。