横浜港彩る大輪 神奈川新聞花火大会

 第31回神奈川新聞花火大会が2日、横浜・みなとみらい21(MM21)地区の臨港パーク前の海上で開かれ、約1万5千発が打ち上げられた。大輪の花が真夏の夜空を彩り、約19万人(主催者発表)の観客を魅了した。

 花火は2部構成。ごう音を響かせながら、尺玉やスターマインなどが次々に夜空を色付け、横浜港周辺を埋めた観客から歓声が上がった。「スカイシンフォニー in YOKOHAMA」と題した2部は、音楽に合わせてダイナミックに打ち上げられた花火が横浜港の水面(みなも)を彩った。◆夜空彩る大輪満喫 施設の子どもら招待 車いすを利用する障害者や児童福祉施設で生活する県内在住の子どもたちや交通遺児らに、神奈川新聞花火大会を楽しんでもらおうと、神奈川新聞厚生文化事業団と横浜インポートマートは2日、横浜ワールドポーターズ屋上(横浜市中区)に特別席を設置し、約460人を招待した。

 華やかな花火が夜空に打ち上がると、会場からは大きな歓声と拍手が沸いた。同所で初めて鑑賞した山寺由美子さん(53)と車いすを利用する隼矢さん(18)=横浜市栄区=の親子は「迫力ある音がいい。ゆっくり見ることができ、一生の思い出になる」と喜んでいた。

 招待は今年で17回目。横浜薬科大学が特別協賛し、ワミレスコスメティックスとコロワイドが協力した。約60人のボランティアも会場の運営を手伝った。

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