ハマスタ、朗報に喜びの声 野球五輪追加決定

 2020年東京五輪の追加種目に野球とソフトボールが承認されたのを受け、主会場に予定されている横浜スタジアム(神奈川県横浜市中区)の地元でも、喜びの声が上がった。

 市によると、4日午前7時15分ごろに大会組織委員会から、野球が承認され、合わせて主会場として横浜スタジアムが紹介されたとの連絡が入った。

 林文子市長は、「スタジアムが大きな歓声に包まれるその日に向け、関係者と連携し準備に万全を期す」とコメント。本拠地とするプロ野球・横浜DeNAの池田純球団社長は「光栄であるとともに、関係者一同身の引き締まる思い。横浜スタジアムが後世に語り継がれる文化遺産価値を高めていくことを願っている」と期待を示した。

 スタジアムの利用を巡っては、組織委による最初の視察が2月にあったほか、7月には世界野球ソフトボール連盟が視察。7月25日の組織委理事会で主会場に決まった。12月の国際オリンピック委員会(IOC)理事会で正式に決定する運びという。

 また、市関係者によると、隣接する市庁舎についても利用の打診が内々に来ている。市側も東京五輪開催前の20年6月末には新市庁舎への移転を完了させる予定とともに「利用可能」と伝えているという。

 利用法としては、事務やスタッフ、報道機関のためのスペースが想定される。利用期間などについては今後、組織委から正式な要請があれば協議を進める考え。●DeNAベイスターズ選手の声◆子ども憧れるプレーを 筒香嘉智選手の話 横浜は本拠地でもあるので、出られる機会があればいいプレーをして夢を与える活躍がしたい。少年少女に野球が格好いいと、憧れを持ってもらえるプレーをしたい。◆野球を発展させないと 三浦大輔投手の話 2020年だけではなく、野球人口が増えるように、より野球が発展するようにしないといけない。日の丸を背負うことは重いが、経験など得られるものも多い。◆4年後選ばれる選手に 山崎康晃投手の話 2020年は選手として、ちょうどいい年齢。一つの目標となった。4年後に選ばれる選手であるために、成績を残していきたい。楽しみです。●神奈川から盛り上げる 黒岩祐治知事の話 誘致を目指していたサーフィン競技については、残念な結果となった。しかし、日本初の国際野球試合が行われた横浜スタジアムが会場となることで、県内では、セーリング、サッカー予選に加え、野球・ソフトボールの3競技が行われる。野球・ソフトボールは日本人に大変人気のある競技であり、日本チームの活躍も期待できることから、神奈川・横浜からオリンピック・パラリンピックのムードを盛り上げていくには絶好の機会をいただいた。大会の大成功に向けて、大会組織委員会や横浜市、藤沢市と連携し、全力で取り組んでいく。

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