日航ジャンボ機墜落事故で亡くなった川崎市出身の歌手坂本九さん=当時(43)=を追悼するコンサート(川崎区主催)が12日、JR川崎駅東口の川崎ルフロンで開かれた。母校の市立川崎小学校(川崎区)の児童がヒット曲6曲を歌い上げ、大先輩の31年前の悲劇に思いをはせていた。
九さんの命日に合わせて2005年から開かれており、同小4〜6年生36人が出演。6月から歌や振り付けの練習を重ねてきた。
市消防音楽隊の演奏で子どもたちは、先月亡くなった永六輔さん作詞の「上を向いて歩こう」をはじめ、「見上げてごらん夜の星を」「涙くんさよなら」「明日があるさ」などを合唱。通りがかった買い物客らも足を止めて一緒に口ずさむなどしていた。
同小6年の児童(12)らは「(九さんは)あまり知らなかったが、楽しい曲ばかりで好きになった」と話していた。