児童ら宇宙と生交信 ISS滞在・大西さんと フロンターレイベント

 等々力が宇宙とつながった。サッカーJ1の川崎フロンターレは16日夜、ホームの等々力陸上競技場(川崎市中原区)で国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士の大西卓哉さんと生交信するイベント「宇宙スター☆ジアム」を行った。

 クラブは今季、創立20周年記念として宇宙航空研究開発機構(JAXA)と人気漫画「宇宙兄弟」と連携し、「宇宙強大」というプロジェクトを企画。今回のイベントはその一環で、市立下作延小(同市高津区)の児童ら7人と中村憲剛選手が競技場内の大型ビジョンを通じて約20分間、質疑応答を交わした。

 参加した子どもたちからは「宇宙ではどんな姿勢で寝ていますか」「無重量でもボールをキックすることができますか」といった質問が飛び、大西さんは「壁に寝袋をつけて寝ています」「ボールが浮いたままなのでリフティングはできません」などと丁寧に回答。この日は台風接近による悪天候となったが、室内練習場を会場にしたプラネタリウムやJAXA広報の柳川孝二さんによる講座も開かれ、3千人を超える来場者が集まった。

 「宇宙にいる大西さんにフロンターレの初タイトルを届けられるように頑張ります」と誓いを立てた中村選手は「最高のイベント。鳥肌が立った。子どもたちも一生忘れられない体験になったと思う」と興奮した様子だった。

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