恵みの雨なるか ヤクルト戦2度目の中止

 神宮球場で18日に予定されていた横浜DeNA−ヤクルト19回戦は雨天のため中止となった。16日に続く中止にラミレス監督は「雨はどこ? 本当にやりたかった」と山田、川端ら中軸を欠くヤクルト打線を意識してつぶやいた。

 この日の先発予定の山口はスライド登板せず、19日の中日戦(ナゴヤドーム)は石田が先発する。後半戦で4試合を投げて防御率1・61とチーム随一の安定感を誇る左腕は「残り試合、自分が投げる試合は全部勝つくらいの気持ちでいかないと。最低でも2桁勝利」と話し、7月29日以来の8勝目を見据えた。

 一方、8月のチーム打率は2割1分と急降下。主力では梶谷を除いて月間打率が3割を切っている苦しい状況だ。この日は全体練習後に、倉本や桑原が居残りでバットを懸命に振った。

 打撃練習に鋭いまなざしを送ったラミレス監督は「打線全体がスランプに陥っている。1球で仕留める本来の姿を一日でも早く取り戻してほしい」と願う。8月は打率1割台と不調の倉本は「きょうは良い練習ができた。しっかり新しい一日を迎えられるようにしたい」と恵みの雨とするために充実の汗を流した。◆関根「姿勢学んだ」レスリング登坂の金に刺激 プロ3年目の関根が地球の裏側の地から刺激をもらった。

 リオデジャネイロ五輪レスリング女子48キロ級で金メダルに輝いた登坂絵莉とはオフのトレーニングジムが一緒という縁から、今では共に食事に行く間柄。五輪初出場となる2学年上の22歳に、大会期間中も無料通信アプリ「LINE(ライン)」でエールを送っていたという。

 決勝も睡眠時間を調整しながら生中継で観戦。終了間際の劇的な勝利に「最後まで諦めない、信じる姿勢を学びました。リオへの思いもずっと聞いていたので、本当にうれしく思います」と自分のことのように喜んだ。

 この2カ月は守備固めや代走要員としての出番が多いが、同世代の活躍がさらなる発奮材料となるはずだ。

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