17年度から川崎市立高入試 マークシート導入

 県内公立高校の2016年度入学試験で採点ミスが相次いだ問題を受け、川崎市教育委員会は23日、17年度の市立高校入試からマークシート方式を導入することを決めた。同日開かれた定例会で可決された。

 記号選択式問題の解答方法として実施。読み取り機を用いて自動採点・集計を行うことにより、人為的ミスの防止を図る。これによりこれまで記号選択式問題に割いていた人員と時間を、記述式問題の採点に割り当てる。記述式問題は答案用紙を2部出力して複数の教諭が確認して双方の得点を照合する2系統による採点を取り入れることで、より的確な採点が期待できるという。

 委員からは「人為的ミスが少ないからと選択式問題ばかりに偏らぬよう留意が必要」「記述式問題を2系統にするとしても、適切な判断ができる経験豊富な国語科教員の配置が不可欠」などと意見が出された。

 10月にサンプル解答用紙を中学校に配布し情報提供を図り、入試担当者に向けては順次読み取り機器の運用研修などを行っていく。

 県立高校の入試に関しては、すでにマークシート方式導入が決まっている。

© 株式会社神奈川新聞社