いきものがっかり?! デビュー10年、地元・海老名に凱旋 さんまもお祝い

 3月15日にメジャーデビュー10周年を迎えた3人組バンド「いきものがかり」が27日、ギターでリーダーの水野良樹(33)と、ギターの山下穂尊(34)の出身地である海老名市の海老名運動公園(同市社家) で凱旋野外ライブ「超いきものばかり2016地元でSHOW!!」を行った。

  冒頭ステージ上で、水野が「雨の中、来てくれてありがとう。来て良かったなと思ってもらえるライブにする」と宣言。雨が降りしきる中、数々のヒット曲が披露され、会場に詰めかけた地元住人ら約2万5千人が歓喜した。

 ライブ中盤では、山下から出演依頼をされた、お笑い芸人の明石家さんまがシークレットゲストとして登場。自ら作ったTシャツ「いきものがっかり」を着用し、会場を笑わせた。山下らメンバーは「まさか本当に来ていただけるとは!」と恐縮していた。

 ボーカルの吉岡聖恵(32)は「今日、朝起きて窓を開けたら海老名で感動したの。この場所に皆さんが来てくれて、芝生の上の素敵なステージでライブできて本当に良かった」と感慨深げに喜びを語った。この日は新曲を含む19曲を披露し、初日が終了した。

 栃木県から母親と来場した鈴木知子さん(13)は「雨と照明がステージを素敵にしていた。楽しかったです」と笑顔。県内から初めてライブに参加したという女性3人は「雨の中、ステージ上を走り回っていた聖恵ちゃんに感動」と口をそろえた。大阪府から駆け付けた男性 (50)は「演出も良く、雨で印象に残るライブとなった」と満足そうに会場を後にした。

 いきものがかりは、クラスの「生き物係」をしていた水野と山下が1999年2月に結成。小田急小田原線相模大野駅前の路上でライブ活動をスタートし、同年11月にボーカルの吉岡が加入し、今の形に。2006年3月にシングル「SAKURA」でメジャーデビューした。

 凱旋ライブは海老名2日間(27・28日)のほか、9月10・11日には、吉岡の地元・厚木市にある「厚木市荻野運動公園」(同市中荻野)でライブを行う。

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