コンサート中の地震を想定 秦野で避難訓練

 コンサートの観客を避難させる訓練が28日、秦野市平沢の市文化会館小ホールで開かれた。実際にハワイアンバンドの無料コンサートを行い、地震が発生した想定で演奏を中断させ、観客を館外に誘導する手順などを確認した。

 訓練は、会館職員が非常時の避難誘導の仕方に慣れるため企画され、昨年に続き2回目。観客として、市民154人が集まった。訓練では、演奏中に緊急地震速報のチャイムを館内放送し、地震発生を告げた。職員がマイクで「自席で姿勢を低くして、頭を隠してください」などとアナウンス。その後、会館の外に連れ出した。

 小田原市から訪れた主婦(67)は「(チャイムが)急に来るとは思わなかった。本当ならパニックになってしまったかもしれない」と話していた。避難誘導に当たった会館職員の草山薫さん(29)は「的確な指示ができるように日ごろから心掛けたい」と振り返っていた。

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