ポスト安倍、石破氏意欲 小田原で派閥研修会

 自民党石破派(水月会)は4日、昨年9月の旗揚げ以来初の夏季研修会を小田原市のホテルで開いた。8月の内閣改造で、安倍晋三首相からの閣内残留要請を拒んで閣外に去った会長の石破茂前地方創生担当相は講演で「いつまでも続く政権などない。今の政権を支えるのも責任だが、その後どうするかをきちんと考えないといけない」と述べ、次期総裁選を見据えポスト安倍に意欲を示した。

 研修会で石破氏側近の山本有二農林水産相は「各政策集団が総裁候補を持つべきで、石破会長は何があろうが、どう環境が変化しようが出馬すべきだ」と次期総裁選への立候補を求めた。

 石破氏は講演後、記者団に「(総裁選に)出るためにきちんとした政策を磨き、政権を担ったその日から実現できるようにしないといけない。そのために同志と研さんを積んでいきたい」と表明。党内に安倍首相の総裁任期延長論があることについて「党内の一部の人がそういう話をしていると聞いているが、党として議論はしていない」とけん制し、「自民党は国会議員だけの政党ではない。党員も含め、党全体の議論の末に結論が出る」と強調した。

 石破派は衆参国会議員計20人で、自民党8派閥で6番目の規模。

© 株式会社神奈川新聞社