「死傷災害を防ごう」 120人参加し船員関東大会

 船員災害防止関東大会が9日、横浜市中区の横浜第2合同庁舎で開かれ、船舶関係者や船員ら約120人が参加した。船員労働安全衛生月間(9月1〜30日)の一環で、船員災害防止協会関東支部が主催した。

 船員の災害・疾病発生は横ばいが続いており、2014年度の国土交通省関東運輸局管内では死亡・行方不明者6人を含む80人の災害が発生した。今井明男支部長は「船員の死傷災害発生率は陸上の産業に比較しても高い。関係者のより一層の努力が求められる」とあいさつした。

 同協会の神田一郎専務理事は、船員の高年齢化が進む中、増加傾向にある高年齢船員の死傷災害を防ごうと呼び掛けた。

 来賓として同局の河村俊信次長らがあいさつ。会場では表彰式や、保護具や検知器具の展示会も行われた。

 期間中、横浜保土ケ谷中央病院、横浜掖済会病院などでは船員の健康相談を行うほか、管内の各地区支部で行事が実施される。

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