川崎宿の歴史などがテーマ 「東海道街角アートウイーク」

 旧東海道川崎宿の歴史などをテーマにしたイベント「東海道街角アートウイーク」が18日、川崎市川崎区砂子の東海道かわさき宿交流館で始まった。地域の活性化を狙い区文化協会と区が初めて主催し、演劇やパントマイムなどが披露されている。19日まで。

 メインは、3歳から70代までの約30人が演じる芝居「東海道かわさき宿物語」。市内を流れる二ケ領用水を江戸時代初期に掘削した小泉次太夫や、江戸中期に川崎宿を復興した田中休愚、十返舎一九の「東海道中膝栗毛」にも登場する「万年屋」の奈良茶飯などをコミカルに紹介したオリジナル芝居だ。

 司会役の町娘を演じた市立富士見中学校1年の生徒(13)は、「田中休愚が徳川吉宗の一行に、それまで俵形だったおむすびを三角に結び、葵(あおい)の御紋のように並べて出したことは初めて知った。勉強になった」と話していた。地元の一行寺の閻魔(えんま)役を演じた同区内の住民(79)は「せりふが難しいが、いい経験になった。ぜひ多くの方に見ていただけたら」と呼び掛けている。

 芝居は19日は午後0時10分(ダイジェスト)、1時半、3時半から。入場無料。問い合わせは、同イベント事務局電話044(222)3582。

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